包丁を贈ってしまうなんてなんという非常識！
結婚式や披露宴は夫婦が一人前に家庭を作って旅立ちますよというお披露目をするパーティのようなものです。だからこそ、その結婚式の内容は全て私達夫婦がセッティングするように心がけました。それがケーキ入刀よりも先に行う初めての2人の協同作業になると思ったからです。そして、式の日取りから規模、内容、まで事細かく決めることができました。
そして半ば自分たちでプロデュースした結婚式も無事終わって、ほっと一息ついていた頃に親戚のおばさんから怒声とともに電話がかかってきました。せっかく新婚の大切な時間を2人で過ごしているところなのに怒られなければいけないのかと思い、その話を聞くと、結婚式に来ていただいた方々に手土産として贈った引き出物に包丁を選んだことをかなり怒っていたのです。それまで私達は知らなかったのですが、結婚式などの手土産には縁を切ると連想されやすい包丁やハサミなどは、日本古来の仕来たりの上で絶対に入れてはいけないものとなっていました。ですから、おばさんが包丁を贈ったことに対してなんという非常識だと激怒していたのです。
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私達としては、結婚式に来ていただいた皆さんに家庭で美味しい料理を作って食べてもらいたいという気持ちで包丁を贈ったのに、その心遣いを否定されたようでとても悲しい思いでいっぱいです。しかし、そんな気持ちなど完全に無視されるかのようにおばさんは怒っており、とりあえず包丁を贈った人全てから、その包丁を回収してきなさいという指令が下されていしまいました。良かれと思って入れた品物が、これほどまでに非常識だと怒られるなんて思いもしませんでしたので、私達の新婚生活はいきなり大コケしてしまった感じが否めません
しかし、実際にそれだけ私達夫婦が未熟で世間知らずであったことを証明さされてしまいましたので、この失敗を教訓にしてこれからはもっと常識やマナーの分かる夫婦になりたいと思っています。